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オーディオ温故知新

音楽を聞いている音は、時代の音と言えます。時代の背景とそこで関わる総ての歴史が表されています。時間が歴史をつくります、今聴いている音楽空間の時間があるなら、それが歴史になります。

ディスクソフトからの視点

大きく大きく分類すると、交換可能なディスクソフトの分類から初期のオーディオは、音の増幅器として電気を使わないディスクタイプのオルゴールではないかと思います。200年程前の1800年代になります。次に1900年代から登場したのが、電気を使用した技術で、20世紀に飛躍的な進化を遂げた、電蓄から商用電源に変化しながら、アナログレコードディスクによりステレオ化により急速に世界中に普及し、アナログレコードの黄金時代を完成させる。同時に電気による恩恵として、劇場を中心とした、フロアー型スピーカシステム、真空管アンプ、の最盛期からレコードプレイヤーを中心とする再生機器は、周辺機器も含み様々に形態を変えながら、20世紀に世界中に発展している。次にデジタル技術として急速な拡大を続ける、コンパクトディスクは、デジタルとしての特長により変化をしながら、行く先を見せないまま、今この時代にいます。しかし、ディスクソフト技術としての、世界的なフォーマットの統一が行われ普及をしたのは、唯一アナログレコードだけと言う結果にもなります。ディスクソフトの本質的な役割は、記録、保管、伝達、増幅で技術の方法は、現在も変化をしているわけです。10年20年と定着しない技術は、本物の趣味や文化と言えず、一時の技術方法の流行となるようです。

視覚と聴覚の関わりからの視点

先に、音を演出する事で音楽の演奏形態が出来、次に踊り、セリフ、物語り等が加わり表現の深さや質がうまれるこの形態は、現在に至るまで沢山の芸術や、文化、技術の歴史を従え、人類の創造性に関わりながら進化をしてきました。ほとんどの人間が、言葉を操り、音の出る道具をつかい、感受性、表現、人が人として最も持っていなければならない権利を持って生まれるのです、産声を出す事で最初に手に入れたのです。これに、身ぶり手振り、衣裳、化粧、道具が関わり、各種、各様の踊りの形態が加わり、人類各種の祭りや、伝統として引き継がれ、単独の文化となりながら、変化をしています。ここでも、記録、保管、伝達、増幅は聴覚に視覚が加わることで、耳か目と言う事で置き換えれば、聴覚と視覚の違いですが本質面では、同じと言う事です。


映像との関わりからの視点

映画に代表されるように、映像の魅力は言い尽くせない面もあります。視覚に訴える情報は、インパクトも大きく、効果はありますが、飽きられるのも早い物が多いようです、情報の記録、保管、伝達、増幅には欠かせなくなっています。特に、情報を見させて伝える事は、情報量の多さから言ってもダントツです。しかし、今は、方法として様々な変化の過程であり、新たに生み出されたコンピュータとも競争をしなければならなくなっています。さらに、現時点での情報関連の変化と、急速な変化は予測しきれない状況を呈しています、これは、実社会を優先しない、仮想空間(バーチャル)を過大評価し、信じている事が、最新であるとの誤解によるものとおもいますが、ここから生み出される物には、時間の経過や、事象で娯楽の域のものが多く虚があります。

無限では無い地球

今現在のスピードで、世界中の国や企業が、加速度的に変化を続けたら? この地球に、存在した今までの意味は? この地球に、存在している音楽文化の意味は? これが見つけられないと、進化は無い。 悪戯な、過当競争による破壊的生産活動は、多くが時として必要悪であろう。

市場競争原理から、再生、生まれ変わり進化の時代

多くの人がこのような環境の変化を潜在的に望んでいるとは、考えられません。 今、これからの望まれるオーディオの本質は、何であるのか? 姿に見えない、音の世界を、従来の視点や考えであった物から、さらに、正しく進化した形態を、人知を超えて実現しなければ、次世代には存続されません。 これからの企業は、利益を出す事は当然ですが、情報が瞬時に、伝わりごまかしたとしても、一瞬にして事実が知れ渡る、そんな時代を迎えようとしているのです。良くても悪くてもです。


次代を左右するリアルとバーチャルの凌ぎ合い

しかし、自然の法則では、失礼、私の意見ですが。
急速に拡大を続ける物体は、程なく分散を始め、やがて消滅するか、新たな創造物に変わる
これを、進化とするか、自然淘汰、あるいは破壊とするかは、神のみが知る。
今のところ破壊に続いています。

リアルオーディオの推め

ディスクオルゴールやアナログレコードのソフトは、リアルオーディオソフトと呼ぶと、CD(コンパクトディスク)やSACDも、思想的にはリアルオーディオに入ります。1チャンネルから2チャンネルのステレオになり、このどちらかのチャンネルにより再生されるのが、音楽文化として受け継がれている豊富な、歴史の記録として、録音され保管されています。特に、2チャンネルの再生では、再生機器としの完成度はこれから、新たな次代を迎えています。人としての、創造力や感性を育て育成し、価値判断の為に必要な能力に影響する、人間の優れた感覚を与るのは、脳細胞です。総ての感知機能が記憶、保存する右脳細胞を活性し、左、右の細胞組織を同時にバランス良く鍛え上げるには、リアルオーディオは、注目され推進されるべきです。この、確証を裏付けるデータとしてはありませんが、オーディオの持つ効果は大きいのです。このような分野には、踏み込めず残念ですが、他の研究機関でも、裏付けるデーターの収集は殆ど行われていないのが実情です。聴覚としてただ聞こえるか聞こえないかの、平凡な事では無く、聴覚から受ける多くの影響として、リアルオーディオは、害のない特効薬になるのではないでしょうか。社会で起きている、多くの雑音の発生が引き起こす、高周波や電磁波の人体(脳の活動等)に与える影響は、規制や基準としても最近始まったばかりでは、あって無いような状況です、まだ、始まったばかりのデジタルや、高周波、電磁波の人工的な産物の物の、実際の結果として判断が出てくるのは、いつも歴史の後から付いてくる事で済んでしまいます。効果が有れば有る程、便利で大量に出回る物程、後からの代償が大きいのです。いい音楽として聞く為には環境の整備が必要で、その環境が人を作り、環境があるから次世代へと継承される、正しく進化を行え蘇生できる、環境のシステム化が出来ていてこそ、自然に受け渡せるもので、このいい音楽を聞ける環境を作り出す事に対しての認識が不足しています。適度な緊張と安心して聞ける、豊かな音楽は、今からつぎの時代にこそ大きな意味を持ち、世代の若い内に体験し、生活の環境の中で子供が生まれる前から聴く環境を育てて頂く事に、豊かな心の育成に大きな価値があります。



バーチャルは慎重に

更にこれを壊すのは、バーチャルですが、リアルとバーチャルの違いを、判断する力を持つ事が、大事になっていきます。この違いが与える影響は、一般的にはあって無いがごとくですから理解されにくく、それゆえに、現代社会の情勢や、社会現象、身の周りに起きている不安要素を作り出してしまいます。

リアルオーディオの進化

良く整備されたディスクオルゴールは、竹下夢二記念館にありました。幾度となく訪ねていますが、ここが、日本では一番です。すでに、CDでも発売されているので、御存じかも知れません。100言は1聴にすぎずです。この時代に既に、木工技術や音響技術、ディスクの回転精度などスピーカーやレコードの原器とも言え、大衆に伝えられる規模での音量が出ている訳ですから、オーディオの音を良くする為の、技術の宝庫とも言えます。ここからの、発見が出来ないならば、リアルオーディオは、諦めて下さい。

第一世代リアルオーディオ

アナログデスクを聴くには、往年の銘器がいいみたいです。出来れば真空管で当時と同じ時代のスピーカの組み合わせは、趣味としても、道具としても、リアルオーディオの一時代を構成しています。ジャンルではヴィンテージオーディオがこれに入ります。ある意味、これはこれで昔のそのまま、動いていてくれる事が有り難く、趣味的要素もありますし、物としての風格や存在感、違いの分かる大人のオーディオです。ここにいくと、これでいいやと思います。

第ニ世代リアルオーディオ

アナログディスクのダイレクトカッテイングを行った時代です。別名スーパーオーディオアナログ版と言った方が分かりやすいかも知れません。確かにこの時代を経験している方がいるからこそ、オーディオが地位を得たと言っても良かったのかも知れませんし、現在でも保有システムの大半は、この時代で、国内では音響御三家といわれた音響メーカがあったり、多くのメーカが存在していました、2チャンネル以外でもこの時代にはスピーカーのマルチチャンネル、チャンネルデバイダ、4chステレオ、サラウンドステレオ、ドルビーサラウンドなど多くの技術が発生し、消えたりしています。入り口から出口まで、録音器やマイクの周辺機器まであらゆる所で、新商品が開発された時代です。今なら、当時起きた急速に変化したアナログ時代の変化が見て取れます。

そして聴いています第三世代リアルオーディオ

スーパーオーディオは、難しく無い。しかし、上手く再生しなければ面白くも何とも無い。こんな感想がでそうです。電気的なノイズやデジタルの持つ嫌な音色も無く、健康的で新鮮な、いつでも大袈裟すぎないで、自然蘇生力のある心に響くリアルオーディオ。既に学術レベルでは完成されている訳ですからこの答えを出せ、実践できるかが、これからの市場リーダーになれます。出来なければ、大量生産の海外製品か、ただ音が出るだけのお手軽システムで諦めましょう。さあ、皆で考えましょう。そして、夢を現実にしましょう。これは、リアルオーディオでしか出来ない事なのですから。豊かで、人としての尊厳の為に頑張るのはこういう事の為でなければ、存在した意味がありません。


文章中、不適切な表現がある場合は、御容赦願います。以降は、別の機会に
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